著者は、司会業や「10倍伝わる話し方セミナー」を主催する 渡辺美紀さん。
ビジネスパーソンに必須のこのスキル、渡辺さんの実体験から編み出された
ルールのテクニックの数々、大変勉強になりました。

ルール01:上司や先輩には「1分だけいいですか」と話しかけ「ダイジェスト
版」を聞いてもらう。

 以前、読んだ心理学の本に「人から時間をもらう時は、偶数よりも奇数」
 みたいな事が書いてあったのですが、「1分」とは。
 もちろん、短い時間で話すための「ダイジェスト」を作るスキルも必要です
 が、これについては渡辺さんの作った「テンプレート」が紹介されているの
 でそちらをどうぞ。

 (「エレベーターピッチ」と近いかな。)

ルール03:会議やプレゼンでは話しに番号をふる

 ①初めに「全体でいくつの話」があるのか告げる
 ②それぞれ「なんの話」かを一言で言う
 ③話の替わり目ごとに「いくつめ」の話をするのかを言う

 これ、自分もよくやります。特に「3」は「マジック3」といって、話しや
 理由を「3つ」にまとめてから話すと、一段と話しを聞いてもらえるように
 なります。

ルール07:質問は「Yes, No チョイス」か「三択チョイス」のどちらかで

 俗にいう「クローズド・クエスチョン」です。こちらが用意した答えに導く、
 高等テクニック。

このような「ルール」が28個、しかもすぐに実行できるものばかり!

このほか、「相手にとってうれしくないことを伝えるときの」ルールや、相手が
反発しそうな話をするときの「低反発まくら3点セット」のような気になる内容
も...

面白いところでは、「きどにたてかけし衣食住」で会話ははずむのかの実証を
行っているところなど、約200ページの本ですが、一気に読めてしまいます。

人前でスピーチを頼まれる機会が増えるこの時期、読んでおいて損はなし。




ちなみに「素人のスピーチは3分以内で」
これは厳守しましょうね。