「NLP」(神経言語プログラミング)を用いて「苦手意識」を克服しようというのが
この本。

著者の「梅本 和比己」さんは、サンタフェNLPの公認トレーナー。
NLPの代表的なスキルを用いたプログラムがケースごとに紹介されています。

この本の中で、心に響いたフレーズがこれ

「苦手意識は、あなた特有の回路の一つです。」

回路?だったんですね。回路。

そもそも「苦手意識」というものは、「自分特有の内的な反応体験」が原因で、
脳の神経システムを使って自ら作り出しているもの。また、「一目惚れ」も
「苦手意識」同じ回路を使っているとも...

なので、いくら「苦手意識」の原因を追求してもムダ。

この神経回路を塗り替えられるのは「NLP」だと。

なるほど、訓練方法も「プログラムミング」というだけあって論理的に作られて
います。

ただし、イメージングが上手くできないと効果も出にくいかなと。上手くイメージ
できない人はそこから練習が必要。
(すべてのスキルに、イメージが必要な訳ではありません。念のため)

この本には、17もの NLPのスキルが紹介されています。
ケースも「上がり症」や「クレームが怖い」などの13パターン。

私には「上がり症」のケースで紹介されていた「アンカーリング」のスキルが有効
でした。

訓練方法は

 ①上がってしまうシチュエーションを選ぶ。
   (大人数の前でのプレゼンテーションなど)

 ②自分が望む、理想的な状態を決める。
   (自身に満ちあふれた状態とか)

 ③②の状態に近い、体験を思い出し、そのイメージに浸る。

 ④③の気分に紐付ける「スイッチ」を用意、「スイッチON」
        (例えば、③で気分が最高潮のときに、左手首をきつく握るとか)

このように、誰にでもできる内容。

あとは、本番前にスイッチをいれるだけ。

私自身、まだまだ完全に出来ているわけではないですが、スイッチを入れると不思議と
表情が和らいできます。

もっと訓練が必要ですが、回を重ねるごとに楽しい気分になれるのがいいですね。
確実に変わっている自分を実感できます。 

明日、違う自分に会いたいあなた。オススメです。



文庫本なのにこの内容、いいんですか、中経出版さん!


「中経の文庫」はどれもコスパ高いですね~ぇ。