2012年9月14日(金) 鹿児島県鹿屋にて「肥田眞幸(さねゆき)」さんの告別式が行われ、
私も参列してきました。享年93歳でした。


肥田さんは

鹿児島県出身の元大日本帝国海軍軍人、元海上自衛官。第9代航空集団司令官、海将。
海軍兵学校第67期卒業。(出典「Wikipedia」)

自衛官時代より、戦没者の遺品の収集や資料館の建設に努め、退官後も私財を投じて慰
霊碑を建てたり (足腰が立たなくなっても供養できるようにと、自宅の庭にも慰霊碑を建
てておられます。) 資料館で語り部をされたりと、平和的な活動を行われていました。

このような功績が認められ、平成元年、国民栄誉賞である勲三等瑞宝章を授かっています。

告別式で戦時中、肥田さんが率いた最後の部隊「254飛行隊」の元隊員代表の方の弔辞が読
まれました。高貴で重厚な言葉の数々に、「これぞ真の日本人の姿」を見ました。80歳を過
ぎていらっしゃるであろう元隊員の方の姿に、先の大戦で失ったものの大きさに改めて気付
かされました。

生前、肥田さんはNHKのインタビューの中で、自分の半生を振り返り「二度と戦争なんてし
てはいけない」と強く訴えていらしゃいました。また、「最後の最後はこの美しい国、日本
を家族を守る覚悟を持っていなくてはならない」とも語っておられました。

現在、「北方四島」「尖閣」「竹島」などの領土問題がとりざたされていますが、この国に
おけるリーダー不在の状況が招いた結果ではないでしょうか。

歴史に「もし」はないのですが、大戦で散った多くの日本人の方々が生きていたならば、も
う少しマシな国になっていたのではないでしょうか...

肥田さんのご冥福を心からお祈り致します。