今回、紹介する本はズバリ「官能小説」です。

本好きの私でも、手を出してこなかったジャンルの本。
 


この類いの本っておっさんが (お前もだろっ) 列車で移動する時の暇
つぶしとして買う本だと思っていました。
 ( 鉄道会社および出版社の皆様、すいません。) 

実際、買うのならちゃんとした?「エロ本」のほうがいいとも思って
おりました。

これまでは...

先日、「新刊.JP」さんで紹介されていたのを機に、人生初の購入。

あぁ、これで立派なおっさんの仲間入りだと思いつつ、レジへ。

まぁ、表紙はそれほどでもなく、出版社さんも「角川」だし...

それでもやっぱり、男性店員さんのところに並んでしまうこの
意気地のないオヤジっぷり...

買いましたよ、はい。カバー付けてもらって。

このジャンルの本では、最初から「3部作」というのは珍しい??

早速、読み始めてみました。

感想としては、普通の小説よりも疲れます。

当たり前ですが、描写がすごい!

よくこんな表現を思いつくなと感心しまくり。

また、この物語の構成が秀逸。

あの荒巻義雄さんの『紺碧の艦隊』と『旭日の艦隊』の関係性に近い
感じ。三つの物語が同時進行していくよう。

主な内容としては、

46歳のエリートビジネスマンと浮気を繰り返す妻、大学受験に失敗し、
引きこもりとなった息子。その家庭教師の女、夜の世界に生きている
エリートビジネスマンの弟

が、繰り広げるエロティク・サスペンスといったところ。

第一部の『君がやめてとねだるまで』では


エリートビジネスマンが主人公。彼の目線でストーリーが展開されて
いくのです。妻の浮気や引きこもり息子の暴力に対して、強く出れな
い男の悲哀が描かれています。
( 「家庭教師の女」に溺れていく様も... )

第二部の『君の中で果てるまで』では


エリートビジネスマンの弟が主人公。今度は彼の目線でストーリが
展開されていきます。
( ここでも「家庭教師の女」がポイントに... )

第三部の『君が泣くなら最後まで』では


引きこもりの息子と「家庭教師の女」が主人公。

ちょっと、予想もしなかった結末を迎えるのです。

あの有名なアルファブロガー 小飼 弾 さんが、

著書『空気を読むな、本を読め。小飼弾の頭が強くなる読書法』で
 


「創造力」は官能小説で養え

と書いていましたが、実際に読んでみて納得しました。

「ガキには読めないジャンル」

であることに気付きました。

中にはただ派手な「性描写」だけの本もあるとは思うのですが、やはり
そこは、さすが「角川」さん。

そういえば来月、映画化される「サタミシュウ」さんの

『私の奴隷になりなさい』


も、角川さんですね。(最近、こっちに力入れてる?)

それにしてもこの表紙、とてもリアル書店で買う勇気はないです!!

と、いうか食傷ぎみで、しばらくこのジャンル遠慮します。








応援よろしくお願いします