著者の「出口 汪」さんは予備校のカリスマ講師で出版社の社長さんでもあり、累計600万部を
超すベストセラー作家でもあるスゴい人。

この本は著者の「出口」さんと「OL ゆいちゃん」との対話形式で書かれた話し方について書か
れたとってもわかりやすい本。

人と上手に話すための前提条件として、次の2つを頭に叩き込んでおくことが必要。

 1.人間は主観でしかものを考えられない」

 2.「自分の話は理解されない」

特に2.については「理解」は偶然、「誤解」は当然 という言葉もあるくらい...

要するに、相手の立場になって考える「他者意識」を持つということが必要なんですね。
それに分かりやすく話すための「論理力」も必要。

「論理的に話す」ためには「接続語」が大きなポイントになるのです。詳しくは本書で...

上手に話すポイントは

「自分の意見」→「具体例」→「理由づけ」の流れで話す。

ド定番の「話し上手は聞き上手」(まずは人の話を聞く)

NGな話し方の例として

「同じ話を繰り返す」

「論理の飛躍にはついていけない」

「自己完結の論理は人をイライラさせる」

「主観と客観を混同しない」

などが挙げられています。

よく上司の話にウンザリしていたのは「同じ話を繰り返す」これだったのですね。
出口さんによると、「人は一度理解したことに対して、同じ内容を繰り返されてもそれを受け
付けない」という性質があるそうで、激しく納得です!

後半には会話中の注意点や論理的に話すための練習方法も親切丁寧に書いてあります。

この内容で文庫本とは、いいんですか出口さん!

コストパフォーマンスに優れた一冊、

これはもう読むしかないでしょう!!


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